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崩れ落ちるリョーマ…
無音の中、左手からラケットが落ちる。
幸村(立海)4-0越前(青学)
カレはラケットに向かい右手を伸ばす。
リョーマに残された物は…
リョーマのサービスゲーム。
トスを上げる。ボールがそのまま地面に落ちる。
もう一度トスを上げる。またもボールは虚しく地面に転がる。
『負ける…負けたくない! …何でこんな苦しい事…テニスってこんなに辛かったっけ』
暗闇の中、ボールを捜す。歯を食いしばる。熱いモノが零れる。
ー幼少期の回想ー
カレは未だアメリカに居た。その頃の記憶。
サムライは一点を見下ろし「支部等じゃねーのリョーマ」と。
キャップを横向きにかぶる少年が「ま…まだまだ…」と。
この記憶が・・・
『いや…待てよ テニスって…』 回想終わり。
カレはボールを持ちベースラインに立つ。
もう何も感じられなくなっているハズ、何故あそこまで…とオーディエンスも・・・状態。
金ちゃんも「コシマエ…」と・・・状態。
青学サイドは監督も皆俯いている様だ。その中で静かにそして鋭く視ている者がいる。
彼強にして言う。「竜崎先生っ!!」と。
顔に手を当てコク…と頷く竜崎先生。
『すまん リョーマよ…』と溢れかえる熱い水が顔に当てた手の間を落ちていく。
反対コートのい立つ幸村。カレを見ている。理解出来ない様だ。
「何でだ…?もう五感は失われているハズなのに… 誰もがもうテニスをするのも嫌になるこの状態でこのボウヤは…」そう呟く。
黒の中ボールがある。
『ーそうだ』目を見開き歯を食いしばる
「やはりキミは危険すぎる」
『テニスを』口が薄く開き、少し口端が上がっている様にも見える
上だけを見てきた漢も今だけはリョーマの些細な空気や変化を見逃さなかった「!」
幼少期のカレは傷だらけながらも大きいラケットを持ち、息を弾ませながらもワクワクした様な面持ちで真っ直ぐ見ている。
『嫌いになれる訳ない… …だって』
「おいリョーマ… テニス楽しいか?」
滝の前に佇みカレに訊ねるサムライ。 回想終わり。
「テニスって楽しいじゃん」と言うカレは何かが変わった。
その時、カレの体が反る。
「! 何だっ こ これがまさか…!?」と、立海サイドから声が上がる。
裸足が見える。裸足と言えばこの人物。サムライ南次郎。コートを見「リョーマお前……」
リョーマクンから眩い程のオーラが!
「天衣無縫の極み!?」
テニスへも想いが最後の扉を開く!!
By-Ash